EMCジャパン 執行役員 ストラテジー・アライアンス統括本部 パートナー・コーポレート営業本部長 中山泰宏氏

EMCジャパンは7月5日、EMCのストレージとバックアップ製品に加え、パートナーのネットワーク、サーバ、仮想化サーバ構成された検証済みのリファレンス・アーキテクチャ「EMC VSPEX」を発表した。EMC VSPEXは、「EMC Velocity」ソリューション・プロバイダー・プログラムの下、VSPEXの認定を受けたパートナーによって提供される。

執行役員 ストラテジー・アライアンス統括本部 パートナー・コーポレート営業本部長 中山泰宏氏は、EMC VSPEXについて、「当社では、ベスト・オブ・ブリード方式でインフラを構築する方法、プライベートクラウド構築に適した製品を統合したパッケージ『VCE VBLOCK』を利用する方法に続く、プライベートクラウドを導入する3つ目の手法と位置付けている」と説明した。

EMC VSPEXでは、仮想化デスクトップ製品はシトリックス・システムズとヴイエムウェア、ハイパーバイザーはマイクロソフトとヴイエムウェア、x86サーバはシスコシステムズとインテル、ネットワークはブロケードとシスコシステムズから選択することが可能。

同氏は、パートナーのメリットについて、「EMC VSPEXをベースに独自のソリューションを構築することがカギとなる」と語った。

EMC VSPEXで選択可能なインフラ

EMC VSPEXは、クラウド環境への移行時に一般的な利用形態に適した14のリファレンス・アーキテクチャを用意しており、これらのリファレンス・アーキテクチャはプライベートクラウド環境とエンドユーザー・コンピューティング環境の構築向けとなっている。

プライベートクラウド環境では「VMware vSphere 5.0」または「Microsoft Windows Hyper-V」によって50~250台の仮想マシンを展開し、また、エンドユーザー・コンピューティング環境では「VMware View」または「Citrix XenDesktop」で50~2,000台の仮想マシンを展開することが可能(VMware Viewを用いたアーキテクチャは近日提供予定)。

EMC VSPEXのリファレンス・アーキテクチャ

「Citrix XenDesktop」と「vSphere 5.0」によって構築するユーザー250名のリファレンス・アーキテクチャ

パートナーに対しては、「検証されたリファレンス・アーキテクチャ」に加えて、「マーケティング向け資料」「VSPEXラボ」「EMCのマーケティングの活用」「EMCのファイナンシャルサービス活用」が提供される。