パナソニックストレージバッテリーは7月より、「アイドリングストップ車用バッテリー」および「ハイブリッド車補機用バッテリー」をBlueBatteryシリーズ「caos(カオス)」ブランドとして発売する。

「BlueBatteryシリーズ caos」

陰極板構成枚数の違い

内部構造と各部名称

エコカーブームの到来により、アイドリングストップ機能を搭載したモデルやハイブリッドカーが増えている。オルタネーターを制御し、バッテリー蓄電量が減るまでは発電せずにエンジンのロスを防いだり、減速時に強力な発電をさせる回生充電も一般化しつつある。こうしたモデルではバッテリーに大きな負担がかかり、高い耐久性や充電受入性能が求められる。「caos」バッテリーはこれらの要求に答えるため、数々の新技術を採用した新世代バッテリーとなる。

充電受入性能を高めるためにVクイック粒子と極板の構成枚数増加という2つの技術が採用されている。Vクイック粒子は負極板に採用された独自の配合で、短時間で大電流による充電を可能にする。極板の構成枚数増加は内部抵抗を低減させる効果を発揮する。

ハイブリッドカー向けバッテリーにおいては、バッテリーがエンジンルームではなく車内に設置される車種が多いことを考慮し、補水不要でガス排出がほとんどなく、排出する場合も専用の廃棄機構で車外に排出する構造となっている。ラインナップが豊富なのも大きな特徴で、7月より順次発売される予定となっている。