米AppleがiTunesの大幅なリニューアルを今年2012年末までに行う計画だという関係者の話を、米Bloombergが6月28日(現地時間)に伝えている。これは2003年にiTunes Store(当時はiTunes Music Store)サービスが開始されて以来の大幅改変にあたるもので、iCloudやデバイス間での連携がさらに強化されるほか、音楽共有関連の新機能が付与されるという。

例年、Appleは秋にiTunesやiPodなど音楽関連のサービスや新製品の発表を行っているので、この時期に向けたアナウンスが行われる可能性がある。同社はiCloudを介したデバイス間の連携を重視しており、こうした部分のブラッシュアップのほか、さらなるコンテンツの拡充など、サービス全体を強化する方向性を模索するとみられる。また最近では、シンガポール、香港、台湾など、アジア地域でのiTunes Storeサービス開始を発表し、地域的な広がりも充実させつつある。長らく噂されている定額の音楽サブスクリプションサービスのほか、Pingサービスの行方なども気になるところだ。WWDC 2012で発表されたMac関連の怒濤の新製品ラッシュの後は、同社オンライン/コンテンツサービス、iPod、iPhoneの動向に注目していきたい。