9月29日から10月28日まで、東京の6公園を中心に「全国都市緑化フェア」が行われる。昭和58年より毎年全国の都市にて開催されており、東京開催は昭和59年以来で28年ぶりとのこと。

6公園の個性を活かし、緑の大切さや可能性を発信

今回の開催テーマは「緑の風がふきぬける東京」。6つの公園がメイン会場となるほか、区市町村の公園や緑化に取り組む民間施設からなる「協賛会場」、各会場を結ぶ道路や河川の緑からなる「緑の回廊」を設けるなど、東京で緑の大切さやその可能性を体感できる各種取り組みが実施される。

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メイン会場となる6カ所の公園では、それぞれの公園の個性を活かした展示などが行われる。

●上野恩賜公園会場-「多様な文化と芸術の風」
上野恩賜公園会場は、地球や自然への感謝の気持ちと復興への祈りをテーマとした庭園などで構成されている。竹の台エリアは「復興への思いや祈り」、「農の風景」の再現をデザインコンセプトにした「東北『農』の庭(共助のガーデン)」、自然哲学の思想「五行」や守護星である「七曜」をモチーフとした「七曜の庭」などがテーマに。不忍池エリアは、下町の文化らしい花と緑でおりなす「下町の庭」をコンセプトにデザインされた。

●井の頭恩賜公園会場-「ふれあいとにぎわい、交流の風」
井の頭恩賜公園は、日々の暮らしの中で、花や緑を五感で感じ、親しんでもらうためのテーマガーデン。「花の庭」「実の庭」「食の庭」「香の庭」「癒の庭」「月の庭」などで構成され、植物との新たなふれあいや新しいライフスタイルが提案されている。キッズビレッジゾーンでは、子どもたちが木材などを使った遊びを通して、人と自然の関わりを体験できる。

●日比谷公園会場-「都市を彩る生命(いのち)の風」
日比谷公園は、企業や市民の参加によるガーデンや、最先端の壁面緑化技術を活用した復興への思いを刻む巨大な日時計などで構成されている。1万人のメッセージガーデンは、来場者の参加により、世界中が東北を応援していることを表現する世界地図を模したガーデンを展示。ワールドコラボレートガーデンでは、英国の園芸ショーのゴールドメダリストが、東北へのメッセージ作品を作成する。

●浜離宮恩賜庭園会場-「現在(いま)に生きる伝統の風」
浜離宮恩賜庭園は、歴史ある日本庭園に、江戸の園芸文化や芸術を紹介。江戸文化体感エリアでは、将軍から庶民まで親しんだ「江戸園芸」や、文化財庭園の古文書や古写真、江戸の「食」や「文化」を体感できる。庭園エリアでは、「中島の御茶屋」等を活用した茶会を開催する。

●海の森会場-「未来につなげる緑の風」
海の森は、「新しい森をつくる」をコンセプトに、都市緑化を目指す公園。植樹エリアでは、東京ドームを超える5ヘクタールの敷地に都民が植樹する。既植樹エリアでは、植物や昆虫などの自然観察会などが実施される。

●国営昭和記念公園会場-「人間(ひと)をはぐくむ杜の風」
国営昭和記念公園は、大規模なコスモスの花修景に加え、地域住民・ボランティアの多様な展示・イベントを実施する。みどりの文化エリアでは、屋上・壁面緑化と緑のカーテンで園内を緑と花で包む。昭島口エリアでは、親子で楽しめるイベント「親子ふれあいスポーツデー」が開催される予定。

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