ランスタッドは6月22日、「エンプロイヤーブランド・企業魅力度」を調査・表彰するランスタッドアワードを世界14か国で実施し、調査の中から男女共同参画週間(6月23日から29日)に合わせ、男女別に関する結果を発表した。

同調査は、連結ベースで従業員人数1,000人以上の企業、それらに準じる有力企業を含めた計145社の日系企業のほか、海外企業枠を別途設け、同内容で25社の調査を実施したもの。日本での調査期間は2月10日から21日、有効回答者数は8,004名、その内女性は4,123名。

結果、魅力度の高い業界は各国に違いはあるが、世界的に見ると女性はサービスやホスピタリティの分野を好む傾向が高かったという。これに対し、日本では性別に関係なく、食品・飲料業界が最上位に、女性は働きたい企業第1位のオリエンタルランドを含むサービス業、第3位の花王が入る化学・医薬関連がそれに続く。

魅力度の高い業界・企業のTOP3 資料:ランスタッド

女性からの支持が第2位であるサービス業は男性と比較して相対的に41%、小売業でも41%高いなど、業界の魅力度は性別によって大きく差が出た。

勤務先を選ぶ際に重視する項目は、世界では男女問わず「雇用が安定している、終身雇用がある」、「他社より給与が高額で、福利厚生が充実している」に支持が集まり、日本では男女とも「仕事内容に興味がある」を最重視するという結果となった。

「オフィスの立地がよい」はグローバルでも女性が相対的に34%と、男性と比べてより重視する傾向にあるが、日本では女性が92%高く、他国と比較して圧倒的に高かった。

また日本女性は「フレックスタイムや在宅勤務など、柔軟な勤務が可能である」、「快適な職場環境がある」についても、他国より重視する結果となった。

勤務先企業に対する男女間の意識の差 資料:ランスタッド