8月11日~9月2日、大阪・なんばグランド花月で上演される『吉本百年物語』の8月公演「わらわし隊、大陸を行く」の制作発表が22日、大阪市浪速区の難波八坂神社で行われ、出演者の水野真紀、木村祐一、松尾貴史が出席した。

『吉本百年物語』8月公演に出演する(写真左から)松尾貴史、水野真紀、木村祐一 拡大画像を見る

同公演は、吉本興業創業100年の歴史を月替わり12本の芝居でつづる「吉本百年物語」の第5弾。今回は、日中戦争勃発後の昭和13年、中国大陸に派遣された慰問隊「わらわし隊」にスポットを当て、戦争という過酷な現実と向き合いながらも、最前線の兵士に懸命に笑いを届けた夫婦漫才コンビのミスワカナ(水野)・玉松一郎(木村)、のちに代議士ともなったインテリ演歌師・石田一松(松尾)ら芸人たちの姿を描く。

天才漫才師と謳われたミスワカナを演じる水野は「これまでワカナは多くの女優さんが演じていますが、すごく難しい役。ワカナが戦場の惨状を目の当たりにする中で何を考え、それをどのように笑いに昇華させていったのかを、これからの稽古で葛藤しながら作り上げていきたい」と意気込みを。相方を演じる木村と漫才を披露する予定もあるが「お芝居でも漫才をやるのは初めて」と緊張しきりで、「レコードで残っている漫才の音源を聞き込んで、ワカナさんの醸し出す雰囲気を勉強しています」役作りの苦労を語った。

そんな水野を「5人目の妻です」と紹介して笑わせた木村は「水野さんと夫婦役ということでワクワクしています。漫才については僕はNSCの講師もやってますし、なんとかお教えできるんじゃないかと…(笑)」と話し、「個室で指導?」とからかう松尾に「どうせ一緒についてくるんやろ!」と返して爆笑を誘う一幕も。一方、水野も「木村さんはすごくやさしくて女性への気配りが細やか。だからモテはるんやろうなと思います(笑)」とパートナーとしての木村を絶賛していた。

私生活では先月、18歳年下の女優・西方凌と4回目の結婚をしたばかりの木村。公演中の約1ヶ月は大阪に滞在となるが、「妻が大阪までついてきてくれて、サポートしてくれるそうです」としきりに照れながらも新妻との仲睦まじさをアピールしていた。