BMWグループはこのほど、「BMWグッゲンハイム・ラボ」がベルリンでオープンしたことを発表した。これは6年で世界各都市を巡回するプロジェクトで、ベルリンでは「市民参加による都市計画」をテーマに7月29日まで開催される。

「BMWグッゲンハイム・ラボ」で使用される軽量な移動型建築

「BMWグッゲンハイム・ラボ」は6年かけて世界を巡回し、さまざまな活動を行う。現在は最初の2年を費やす第1サイクルで、ベルリンはその2番目の巡回先となる。第1サイクル全体の基本テーマは「Confronting Comfort(安らぎへの取り組み)」。ベルリンでは地域社会に密着しながらグローバルな視点を提供するシンクタンクとして、住民自身が都市づくりに参加できるようにツールとアイデアを提供する。

活動の拠点となる建築物は、東京の建築ユニット「アトリエ・ワン」によりデザインされたもので、カーボンファイバーを骨組みとした軽量コンタクトな構造体となっている。この建築物は、19世紀に建てられた醸造所を改築した複合文化施設である「フェファーバーグコンプレックス」にあり、さまざまなイベントが行われる。

また、「BMWグッゲンハイム・ラボ」は「GOOD」と共同で、「これからの都市(City Forward)」のアイディアを公募する。「GOOD」は世界を進歩させるために、個人、企業、非営利団体が共同で参加する活動。応募されたアイデアは選定され、「BMWグッゲンハイム・ラボ」「GOOD」各ウェブサイトで紹介される。