元プロ野球投手で、昨季で現役を引退した野球評論家の工藤公康氏が、今夏の『熱闘甲子園』(ABC・テレビ朝日系)で、番組の顔である"熱闘! 高校野球ナビゲーター"としてキャスターを務めることが22日、発表された。

今夏の『熱闘甲子園』のキャスターを務める(写真左から)工藤公康氏と長嶋三奈 拡大画像を見る

8月8日に開幕する「第94回全国高等学校野球選手権大会」の期間中、熱戦の模様とその陰にある感動のドラマを伝える『熱闘甲子園』(月曜~金曜23:10~、土曜23:00~、日曜23:15~)。工藤氏は同番組がレギュラースタートした1981年、愛知県の名古屋電気高等学校(現・愛工大名電)のエースとして甲子園に出場。初戦の2回戦でノーヒットノーランを達成し、準決勝まで勝ち進んでいる。"熱闘! 高校野球ナビゲーター"は、俳優の小泉孝太郎、現・日本ハム監督の栗山英樹氏に継いで工藤氏で3代目となるが、甲子園出場経験者が務めるのは初めてのことだ。

工藤氏はキャスター就任の感想を「キャスターは初めてですので緊張もしていますが、僕自身、夏の高校野球をスタンドから観るのも初めてなので、期待しています」と。高校野球の魅力を「球児たちの一試合にかける思いがとても大きいこと。負けられない試合をひとつひとつ勝っていくというところが人気の秘密でもあると感じる」と語り、「彼らの必死のプレーや、一生懸命にやる中でのナイスプレーを、よりわかりやすく伝えられたら」と意気込んだ。

また、この夏、甲子園に出場する後輩の球児たちの活躍に「甲子園に来たら、基本的には楽しむことがなにより大事。思い切ったプレーをして欲しい」と期待を。「自分が甲子園でしたプレーはその後もずっと思い出になる。一緒にプレーしたチームメートとは僕も30年以上のつきあいになりますが、一生の友達になると思う。ここで過ごした最後の夏が、人生の中で大切なものになっていくので、本当に楽しんでもらえればそれで十分だと思います」とメッセージを送った。

工藤氏とともにキャスターを務めるのは、今年で14回目の“登板”となる長島三奈。長島は「工藤さんはついこの間まで現役の選手として活躍されていた方。野球を愛する気持ちは球児たちとすごく近いと思うので、いろんなことを聞きながら、ときには工藤さんを取材しつつ、一緒に選手たちの熱い気持ちをお伝えしていきたいと思います」と抱負を語った。