みずほコーポレート銀行は20日、ドイツの銀行ウェストエルビー・アーゲー(WestLB AG)との間で、関係当局の認可を前提に、同社が保有する在ブラジル銀行子会社ウェストエルビー・ブラジル(Banco WestLB do Brasil S.A.)の発行済株式の100%を取得することについて、2012年6月19日に合意したと発表した。

ブラジルは、豊富な資源に支えられた各種産業や堅調な国内消費などを背景に、世界有数の経済大国へと成長を遂げてきている。また、日本とブラジルは歴史的に深い関係を有しており、経済面でも、直接投資、技術協力、合同ナショナルプロジェクトなどを通じて永年に亘る緊密な関係を構築してきた。

今後も、インフラ整備関連の大型投資等に伴う市場の拡大、及びそれらをベースとした持続的な経済成長が見込まれており、近年、日系企業のみならずアジア系企業の進出スピードも加速するなど、豊富なビジネスチャンスが期待されている。

ウェストエルビー・ブラジル(所在地:サンパウロ)は、1911年に設立された総資産約15億ドル(2011年12月30日現在)、従業員数66名のホールセールバンキングを中心に業務を展開するブラジルの中堅銀行。

みずほコーポレート銀行は、サンパウロ出張所を通じてブラジルにおける顧客のニーズに応えてきたが、今回のウェストエルビー・ブラジルの買収を契機に、「日系・非日系企業の顧客のブラジルへの新規進出・事業拡大を現地でサポートする体制を一層強化し、さらなるサービス向上を目指していく」としている。

また、ブラジルにおける現地企業向けファイナンス供与や各種プロジェクト案件への参画などを通じて、「ブラジル経済のさらなる発展に貢献していく」としている。

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