MasterCard(マスターカード)は、今年で2年目となる、年に一回発表する世界渡航先に関するInsightsレポートの最新版「世界渡航先ランキング(Global Destination Cities Index)」を発表した。

渡航者増加率で見た世界の渡航先上位20都市

「世界渡航先ランキング」では、海外からの渡航者総数と、渡航者による渡航先都市での海外消費額で世界の都市をランク付けしている。同ランキングで、2012年の渡航者数及び渡航者による消費額で1位となったのはロンドン。今年はエリザベス女王即位60周年記念式典「ダイアモンド・ジュビリー」を開催するなど、世界で最も注目を集めている都市で、今年も最も人気の渡航先であることがわかった。

海外からの渡航者による消費額でも、ニューヨーク、バンコク、パリ、シンガポールを抑えて、ロンドンは2年連続で世界一となる見通し。その理由として、名所として名高い博物館や美術館、ワールドクラスのレストラン、ウェストエンドの劇場があること、さらにビジネスのしやすさが魅力でもあるという。

海外からの渡航者数で見た場合、リオ・デジャネイロ(28.6%増)、東京(21.5%増)、アブダビ(17.9%増)、チュニス(17.7%増)、イスタンブール(14.7%増)、トロント(7.6%増)が、それぞれの地域で最も高い伸びを示している。アジア・太平洋地域は、全地域の中で、2012年に最も高い伸びを示すと予測。特にバンコクは、同レポートで急上昇中の都市の一つであり、海外からの渡航者数と渡航者の消費額で見たアジア・太平洋地域で第1位の都市になっている。

また、渡航者による海外消費額に関しては、東京での消費額は、2011年東日本大震災の影響から回復して、4ランク上昇して14位に。海外消費額の増減率では、世界3位(24.2%)となった。渡航者増加率で見た世界の渡航先上位20都市でも、東京は2位に入っている。

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