近畿日本鉄道は来年の伊勢神宮式年遷宮に向け、リゾート特急23000系「伊勢志摩ライナー」の全面リニューアルを行う。第1編成は8月4日のデビューを予定している。

「伊勢志摩ライナー」がリニューアルされ、赤と黄色の2種類の編成が登場

現在の「伊勢志摩ライナー」

「伊勢志摩ライナー」に使用される23000系は6編成(計36両)あり、現在はすべてサンシャインイエローを配したカラーリングとなっている。今回のリニューアルで6編成のうち3編成が赤、残る3編成が黄色のカラーリングとなり、すべての編成に新ロゴマークがあしらわれる。リニューアル第1編成は赤のカラーリングで登場する。

内装はすべての車両において木目調に変更される。3列シート配置のデラックスカー(6号車)では、座席表布にベージュの織物を採用し、客室壁面には伊勢志摩産の真珠の装飾品を設置。1席ずつ座席コンセントも設置する。

サロンカー(5号車)は対面式の4人席(サロンシート)と2人席(ツインシート)を配した車両で、リニューアル後はハイバックシートの座席表布にピンク系のシート生地を採用し、テーブルには天然木を採用。1ボックスごとに座席コンセントを2個設置する。レギュラーカー(1~4号車)も座席表布に4種類の青色を採用して「伊勢志摩の海のさざ波」を表現し、座席コンセントを2席に1個設置する。

デラックスカー(写真左)、サロンカー(同中央)、レギュラーカー(同右)の内装も一新

その他、すべてのトイレを温水洗浄便座とし、車いす対応の多目的トイレも新設、全車両禁煙となり、3号車に喫煙室を設けるなど、快適な車内環境の整備に努める。車内販売サービスも土休日ダイヤの一部列車で引き続き実施するとのこと。

リニューアルされた「伊勢志摩ライナー」は8月4日に第1編成(赤)がデビューした後、9月頃に第2編成(黄)、12月頃に第3編成(黄)、来年2月頃に第4編成(黄)、6月頃に第5編成(赤)、7月頃に第6編成(赤)が登場予定。工事費は約12億円(1編成あたり約2億円)。