ルネサス エレクトロニクスと子会社のルネサス モバイルは6月13日、携帯機器や車載情報機器向け次世代アプリケーションプロセッサの開発のため、ARMより「ARM Cortex-A7 MPCore」と「ARM Cortex-A15 MPCore」のライセンスを取得したと発表した。

いずれもパワーマネジメントの改善を実現するARMのbig.LITTLEアーキテクチャを構成するプロセッサIPであり、これにより高性能かつバッテリーを長寿命化した次世代のアプリケーションプロセッサやコミュニケーションプロセッサ、LTE/HSPA+のマルチモード対応スマートフォンプラットフォームの開発が可能となる。

なお、ARMのbig.LITTLEアーキテクチャは、従来の消費電力と性能の関係を一変させる処理方法で、アプリケーションソフトウェアにより高性能コアと低消費電力コアの2つのプロセッサクラスタ間をシームレスに交換作動させ、タスクに最適なプロセッサクラスタを選択し、最大70%のバッテリー寿命の延長が可能になるという。