日本オラクルは6月13日、アデランスが同社のERP製品「Oracle E-Business Suite」を活用して新統合基幹システムを稼働開始したと発表した。アデランスは、同製品のグローバル対応、ビジネス環境の変化に対する順応性を評価し、採用を決定したという。

導入作業は東洋ビジネスエンジニアリングが担当し、プロジェクトの第1段階である会計と購買のシステムを11ヵ月で稼働開始させた。その後順次、販売と物流のシステムが稼働開始し、新統合基幹システムの全社展開が完了した。

新システムは、全社共通の財務会計、購買調達、販売管理、在庫物流管理などの業務を網羅的に支援し、部門横断的に250ユーザーが利用している。同システムの導入により、管理業務の本社集中化、販売業務の標準化、在庫情報の全社的な可視化を実現し、さらに在庫削減などの効果も出ているという。

アデランスでは今後、新統合基幹システムの情報を有効活用するためのレポートやBIなどの仕組みの強化やグローバル各拠点への展開などを検討していく予定。