Apple、「iOS 6」を発表 - 今秋より提供開始

 

米Appleは6月11日(現地時間)、米カリフォルニア州サンフランシスコで開催されている開発者会議「WWDC 2012」において、iOSの次期バージョンである「iOS 6」を発表した。大幅に強化された新Mapsを含む、各種新機能追加が行われている。現在iOS Developer Programを通じてベータ版とSDKが配布されており、今秋にも製品版が無償提供される。

iOS 6では以前より噂があったように、Google Mapsに代わるApple独自の3D表示やナビゲーション可能な地図サービス機能が組み込まれている。またSiriは対応言語が増えているほか、スポーツ試合の結果確認やレストラン予約への対応など、よりインテリジェント化が進んでいる。このほかFacebook統合や、Photo Streamを友人と共有する「Shared Photo Streams」、新機能の「PassBook」など、目玉機能の追加が行われている。iOS 6でのアップデート内容を下記に一覧で紹介する。

新しい"Maps"機能

従来のGoogle Maps for iOSのビットマップによる地図パーツとは異なり、Google Maps for Androidのようなベクター方式による地図表示となり、建物の立体的な俯瞰が可能になったほか、地図の拡大縮小やテキスト表示でのスムージング処理が可能になった。また従来にはなかったTurn-by-Turnでのナビゲーションに対応し、リアルタイム渋滞情報を組み合わせたルーティングが可能なっている。このほか「Flyover」と呼ばれる機能により、3Dで写真クォリティで描かれた都市上空を眺められるようになっている。これは以前のレポートでも紹介したC3 Technologiesの技術に近いものだ。また店舗/施設検索ではYelpの1億件以上のデータベースとレーティングを使ったサービスが提供されるという。

対応言語と反応の強化されたSiri

SiriはiPhone 4Sだけでなく、新型iPad (The new iPad)にも対応した。言語対応が大幅に拡大しており、従来の英語、フランス語、ドイツ語、日本語だけでなく、スペイン語、イタリア語、韓国語、中国語(北京語)、中国語(広東語)に対応したほか、スイスや中南米諸国での方言にも対応している。前述のようにスポーツのスコアを尋ねたり、レストラン予約が可能だったりと、インテリジェント化が進んでいるほか、Facebookのステータス確認、Twitterへの投稿、アプリの起動など、ハンズフリーでかなりの操作が行えるようになった。特に「Eyes Free」モードの搭載により、ドライブ中でもiPhoneを視認せずにガイドが可能など、ハンズフリー性能が格段に向上している。

Facebook統合

OSレベルでのFacebook統合が進んでおり、一度ログインさえすればNotification CenterやSiriのほか、Photos、Safari、MapsといったFacebook対応アプリであればどこからでも投稿が可能になっている。またiOSデバイス内でFacebookのステータスがつねにアップデートされており、リアルタイムでの確認が行える。App StoreとiTunesの連携も行われており、同ストアでの"Like"(いいね)のほか、フレンドのお勧めなどをFacebookから参照できる。

iCloudを介したPhoto Stream共有

Photo Streamsを共有する「Shared Photo Streams」機能が搭載され、選択した写真をiCloudを介して友人を簡単に公開できる。Shared Photo StreamsはiOSで標準搭載されるほか、MacでもiPhotoやAperture上で利用できる。またApple TVでもWeb接続を通じてShared Photo Streamsを参照可能。Shared Photo Streamsにコメントを残したり、"Like"を付与することもできる。

Apple版Walletサービスになるか? 「Passbook」

航空会社の搭乗券や野球の観戦チケット、さらにはコーヒーショップやデパートのロイヤリティカード、クーポン券まで、パスホルダーのようにiOSデバイスに1つにまとめることが可能なサービス。Apple版「Wallet」サービスといえるだろう。またPassbookはリアルタイムでのアップデートが可能であり、例えば搭乗券であれば空港でのゲート変更や飛行機の遅延などが反映され、"アラート"が表示されるようになっている。

ペアレンタルコントロールを強化した「Guided Access」

ペアレンタルコントロールでは「不適切なコンテンツへのアクセス禁止」「コンテンツ購入の制限」といったものが中心で、あくまで親が子供の利用を制限するものだったが、Guided Accessは主に教育を目的に教師やシステム管理者がiOSデバイスの操作に制限をかけるものとなっている。具体的にはホームボタンを無効化してアプリ切り替えを制限したり、タッチ領域に制限をかけて特定の操作以外を行えなくしたりと、あくまでガイドに沿った操作に限定する狙いがある。

このほか、以下の拡張が行われている。

  • Safari拡張でiCloudタブ、オフラインでのリーディングリスト、写真のアップロード、フルスクリーンビューワの搭載など
  • 3G経由でのFacetime通信のサポート
  • 特定の登録ユーザーのメール着信を素早く参照できる「VIP Mailbox」
  • 特定時間の電話着信をメッセージ返答のみで対応して着信情報を記録する「Do Not Disturb」オプション
  • Baiduを標準の検索オプションに指定したり、Sina Weibo、Youku、Tudouといった中国独自のサービスをiOSから利用できる「Features for China」

iOS 6の製品版提供は今秋を予定しているが、対応デバイスはiPhone 3GS以降、またはiPad 2以降の機種となる。iPod touchについては第4世代以降の機種が対象。

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