マカフィーは6月4日、2012年第1四半期の脅威レポートを発表した。これによると、PCを対象にしたマルウェアはすでに過去4年間で最高に達しており、PCに加えてMacやモバイルデバイスなどすべてのカテゴリでマルウェアがこれまでにないスピードで増加しているという。

最も重要な点として、2011年中ごろには数百件だったAndroidを対象とする脅威が今年はすでに7,000件近く検知されているなど、Android搭載デバイスをターゲットにしたマルウェアが急増していることが挙げられている。一方、Macをターゲットとした攻撃も増加しており、マルウェアの合計は2012年内に1億件という記録的な数に達する可能性が出てきているという。

データベースに登録されたマルウェアの合計数 (携帯端末) 資料:マカフィー

携帯端末を狙うマルウェアのサンプル 資料:マカフィー

同社は、「PC/Mac」と「モバイルデバイス」に分けて、サイバー被害を受けないためのヒントを紹介している。

「PC/Mac」については、アップデートが配布されたら、なるべく早くダウンロードし、最新の脅威から保護するとともに、提供元のわからないアプリケーションはダウンロードやクリックをしないよう、アドバイスしている。Web検索には、安全なサイトかどうかを検索結果に表示してくれるツールなどを利用したほうがよいという。

「モバイルデバイス」については、主にアプリについての注意がなされている。まず、アプリとその公開者をきちんと調査したうえで評価をチェックし、Google Playなどの定評があるアプリストアから購入するのが賢明としている。Androidユーザーが、マーケットで掲載認可されていないアプリをインストールしてしまうのを避ける方法の1つに、デバイスのアプリケーション設定メニューで提供元不明のアプリオプションの選択を解除することがある。

また、アプリをインストールする際にパーミッションのリストが表示されるので、不審な点がある場合、そのアプリはインストールしないようにすべきだという。