ロームは5月31日、車載・電源機器向けに、高温環境下でも使用可能な超低IRショットキーバリアダイオード(SBD)「RBxx8」シリーズを開発したと発表した。

高温環境下で使用される車載・電源機器の回路では、熱暴走の懸念から整流ダイオードやファストリカバリ―ダイオード(FRD)が一般的に使用されている。しかし、整流ダイオードやFRDではVF値が高いため、電気自動車(EV)やハイブリッド車(HEV)で求められる低消費電力を実現することが困難だった。こうした中、VF値が低いSBDを、高温環境下でも安全に使用できる製品の開発要求が年々高まっていた。

同製品は、高温環境に最適なメタルを採用することにより、業界トップクラスの低IR化を実現。従来のSBDに比べてIRを約1/100に低減し、高温環境下での使用が可能となった。これにより、従来のFRDに比べてVF特性を約40%低減し、整流ダイオードやFRDからの置き換えを実現した。また、低VF化により発熱を抑えることができ、パッケージの小型化にも成功、EV/HEVの省スペース化にも寄与するとしている。

なお、生産は前工程がローム・ワコー(岡山県)、後工程がROHM-Wako Electronics(Malaysia) Sdn. Bhd.、ROHM Integrated Systems (Thailand) Co.,Ltd.、ROHM Korea Corporationで行われる。サンプル価格は50~200円。1月からサンプル出荷を開始しており、5月から月産100万個の体制で量産を開始する。

超低IRショットキーバリアダイオード「RBxx8」シリーズ