パナソニックは29日、薄型テレビ「ビエラ」シリーズのWi-Fi(無線LAN)対応モデル「スマートビエラ X50」シリーズを発表した。発売は6月下旬で、価格はオープン。推定市場価格は32V型の「TH-L32X50」が76,000円前後、23V型の「TH-L23X50」が60,000円前後、19V型の「TH-L19X50」が48,000円前後となっている。

上段左が「TH-L32X50」、上段右が「TH-L23X50」、下段が「TH-L19X50」

Wi-Fi機能を内蔵させ、ネットワークを経由する各種機能を利用できるようにした、比較的小型のパーソナル向けモデル。無線LAN環境がなくても、「DMR-BZT920」など"シンプルWiFi"機能搭載の「ディーガ」シリーズとワイヤレス接続(アドホック)することで、ディーガで受信したテレビや録画番組を本製品で視聴できる。

また、DLNAサーバー機能「お部屋ジャンプリンクサーバー」にも対応しており、本製品にUSB接続した外付けHDDに録画したテレビ番組を、別の部屋にある他の「ビエラ」シリーズにWi-Fi転送することが可能だ(ただし、視聴する「ビエラ」シリーズでも「お部屋ジャンプリンク」のクライアント機能が必要)。

お部屋ジャンプリンクサーバーで、テレビ放送や録画データのワイヤレス転送が可能

インターネット接続による付加機能としては、パナソニック独自のクラウドサービス「ビエラ・コネクト」や、民放5局によるVOD(ビデオ・オン・デマンド)サービス「もっとTV」にも対応。ビエラ・コネクトは、好みのアプリを自分で追加して、ショッピングから映像配信までさまざまなクラウドサービスを楽しめるもの。

民放が展開するVODサービス「もっとTV」も視聴できる

その他の主な仕様は次の通り。搭載するチューナーは地上/BS/110度CSデジタル×各2基で、パネルはTH-L32X50がIPSα、TH-L23X50がIPS、TH-L19X50がTNで、表示画素数はTH-L23X50が1,920×1,080ドット(フルHD)、TH-L32X50とTH-L19X50が1,366×768、バックライトはいずれもLEDエッジ型となっている。接続インタフェースは全モデル共通のものがビデオ入力×1系統、D4入力×1系統、HDMI入力×3系統、LANポート(100BASE-TX)×1基、USBポート×2基で、TH-L32X50のみHDMI入力の1系統がARCに対応するほか、光デジタル音声出力×1系統を備えている。

搭載するスピーカーはTH-L32X50が2.2×7.5cmフルレンジ×2で実用最大出力が10W×2、 TH-L23X50とTH-L19X50が3×10cmフルレンジ×2で実用最大出力が5W×2だ。

本体サイズ・重量は TH-L32X50がW76.1×D19.5×H51.7cm・約9.5kg、TH-L23X50がW57.3×D18.7×H40.3cm・約6kg、TH-L19X50がW46.9×D16.3×H34.6cm・約4.5kgとなっている。