大日本印刷(DNP)と、DNPメディアクリエイト(DMC)は、印刷用のDTPデータの制作と同時に、パソコンやスマートフォン、タブレット端末などで閲覧する電子カタログを効率的に制作・配信できるシステム「ミカタ」を開発したと発表した。

「ミカタ」は、紙のカタログをはじめとする販促ツールの文字情報や画像をDTPデータ制作と同時にデータベース化することで、電子カタログへの流用が容易になり、紙と電子の両方のカタログを効率的に制作する。

「ミカタ」と従来の制作フローの違い

各種販促ツールを制作するプロセスで、商品に関連するテキストや画像、動画や音声などコンテンツを適切にデータベース化して管理するためのメタデータを自動生成し、そのメタデータはDTPデータ、電子カタログデータの両方に利用できる。

動画や音声のほか、360度回転する写真などを使って、インタラクティブな操作で商品やサービスを閲覧することができ、書棚機能により複数の電子カタログを端末に登録できる。

また、「ミカタ」で制作する電子カタログは、検索機能や動画・音声などのリッチコンテンツも組み込むことが可能で、販売員向けには、電子カタログに掲載している商品を使用した提案書の作成機能や商品の発注業務などの営業支援機能も備え、閲覧履歴に基づいた効果測定・分析にも対応する。

発注ができる営業支援機能

価格は、電子カタログ制作費用が1ページあたり500円~、電子カタログ配信サーバ費用が初期費用が30万円、月額利用料が10万円~(いずれも税別)。