金利の「力(ちから)」を利用する

新興国では、経済成長に伴なう資金需要の拡大などによって、債券市場の規模が拡大傾向にあります。加えて、対外債務残高の減少や外貨準備高の増加などを背景に、国の信用度の目安と捉えられている格付けが改善傾向にある国もあり、高い金利と相俟って新興国の国債や債券への注目度を高めています。また、相対的に信用度が高いと見られる先進国の国債や債券においても、日本のそれらを大きく上回る利回りとなっています。

72の法則」という考え方を参考にすると、日本の国債利回り(下図:0.89%)で運用すると資産を倍にするには81年程度(72÷0.89=約81)かかりますが、例えば新興国の債券で運用すると7~12年程度で資産を倍にできるという計算になります。実際の海外債券投資にあたっては、為替変動や債券の価格変動などに加え、信用リスクや取引にかかる税金などが投資元本に影響を与えることから、計算通りに投資成果があがるわけではありませんが、リスクを低減させる効果がある分散投資を行ないながら、海外の高い金利を利用することによって、金利収入を増やす機会が得られると期待されます。

(※上記は過去のものであり、将来の運用成果等を約束するものではありません。)

下図は、先進国債券と新興国債券のパフォーマンスです。双方のパフォーマンスを牽引しているものの一つが、利子収益の積み上げであることがわかります。そして相対的に金利の高い新興国債券のパフォーマンスに、利子収益の積み上げの効果が大きくあらわれていることがわかります。金利の「力」の効果が債券投資の大きな魅力の一つですが、中でも高い金利の「力」の効果を改めて見直す必要がありそうです。

(※先進国債券は、「シティグループ世界国債インデックス 除く日本(米ドルベース)」、新興国債券は、「JPモルガン・エマージング・マーケッツ・ボンド・インデックス・グローバル・ディバーシファイド(米ドルベース)」より日興アセットマネジメントが作成)

(※上記は過去のものであり、将来の運用成果等を約束するものではありません。)

(2012年5月29日 日興アセットマネジメント作成)

●日興アセットマネジメントが提供する、マーケットの旬な話題が楽に読める「楽読」からの転載です。→「楽読

※1 当資料は、日興アセットマネジメントが市況等についてお伝えすることを目的として作成したものであり、特定ファンドの勧誘資料ではありません。また、弊社ファンドの運用に何等影響を与えるものではありません。なお、掲載されている見解は当資料作成時点のものであり、将来の市場環境の変動等を保証するものではありません。
※2 投資信託は、値動きのある資産(外貨建資産には為替変動リスクもあります。)を投資対象としているため、基準価額は変動します。したがって、元金を割り込むことがあります。投資信託の申込み・保有・換金時には、費用をご負担いただく場合があります。詳しくは、投資信託説明書(交付目論見書)をご覧ください。
関連したタグ

    関連記事

    ハイ・イールド社債の特性からみる足元の動き
    [2012/5/28]
    日本の財政に対する信頼性や安定性の確保が重要に
    [2012/5/25]
    産業の発展を背景に底堅い成長が期待されるトルコ
    [2012/5/21]
    先進国と新興国の経済規模が逆転へ
    [2012/5/21]
    「健康」、「身軽」、「骨太」。新興国経済に注目が集まる
    [2012/5/21]
    業績成長の面からも注目が集まる株式市場の割安感
    [2012/5/17]
    投機筋の動向から見る市場の織り込み度合い
    [2012/5/16]
    厳しい日本のふところ事情~「財政健全化」が急務に
    [2012/5/15]
    資源関連株の下落について~懸念される欧州経済と景気先行指数の改善
    [2012/5/14]
    2012年も業績拡大が予想される米国企業
    [2012/5/10]
    昨年秋とは異なる短期金融市場の反応
    [2012/5/10]
    「世界最大級の機関投資家」による新興国の成長を取り込む運用が始まる
    [2012/5/9]
    継続的な資金流入に期待が高まる南アフリカ
    [2012/5/9]
    連休中の海外市況(株式・為替)について
    [2012/5/7]
    仏大統領選挙およびギリシャ総選挙の結果について
    [2012/5/7]
    日常生活に不可欠な農業資源パーム油とは?
    [2012/5/7]
    注目される欧州の政治イベント
    [2012/5/7]
    経済成長がもたらす、穀物価格や農業への影響を考える
    [2012/5/1]
    注目の高まりが期待される東南アジアの資源関連企業
    [2012/5/1]
    金融市場においても注目度が高まる日本企業の有望視する国・地域
    [2012/4/27]
    中国における消費需要拡大への期待
    [2012/4/20]
    過去の傾向からみる中国株式市場
    [2012/4/19]
    世界経済は緩やかに改善~IMFの世界経済見通し
    [2012/4/19]
    持続可能な成長に向けて注目される中国における政策の舵取り
    [2012/4/18]
    景気先行指数の回復を背景に注目される資源国通貨の動き
    [2012/4/16]
    雇用の拡大が景気および日本株式の押し上げ要因に
    [2012/4/5]
    鑑定価格の上昇に伴なうJ-REITの資産価値向上に期待
    [2012/4/5]
    好調なパフォーマンスが続く新興国ハイ・イールド社債
    [2012/4/2]
    期待される4月以降の日本株式の上昇
    [2012/3/30]
    注目されるトルコリラの動き
    [2012/3/30]
    世界的な富の流れがアジアへ
    [2012/3/29]
    急増する新興国の中間層~日本の景気にも好影響か
    [2012/3/27]
    新興国の成長などを背景に、世界的に物価は上昇する傾向に
    [2012/3/27]
    「資源国通貨」同士でも分散投資が必要に
    [2012/3/22]
    上昇に向けて好位置にあるとみられる日経平均株価
    [2012/3/22]
    資源国通貨および高金利通貨の動き~2012年に入り大きく上昇へ
    [2012/3/9]
    内需拡大で成長を続ける「新興国の優等生」インドネシア
    [2012/3/5]
    「世界の主役級」、エネルギー関連企業
    [2012/3/2]
    原油・ガソリン価格の騰勢ペースも上昇
    [2012/2/28]
    回復基調に転じたJ-REIT市場
    [2012/2/23]
    資源国通貨よりも大きな反発がみられたメキシコペソ
    [2012/2/20]
    世界景気の好転が各国株式市場の追い風に
    [2012/2/16]
    景気に配慮した政策への移行で安定成長の持続が期待されるアジア経済
    [2012/2/15]
    ギリシャ支援を巡る交渉の行く末に関心が集まる
    [2012/2/9]
    好調に推移するグローバルREIT
    [2012/2/3]
    実質的なゼロ金利政策を2014年終盤まで継続としたFRB
    [2012/1/27]
    IMFの世界経済見通し~世界景気の鍵を握る欧州と米国
    [2012/1/25]
    着実な成長を続けるインドネシア~格上げの背景にある底堅い原動力~
    [2012/1/25]
    注目されるオーストラリアREITの好パフォーマンス
    [2012/1/19]
    世界的な「景気回復」を期待させる製造業の景況感の改善
    [2012/1/6]
    投資家心理の改善とともに期待される資源国通貨の上昇
    [2012/1/5]
    注目される「大統領選挙の年」の米ドルの動き
    [2011/12/27]
    過去の経験則から来年の日本株式相場を占う! ~昇り龍となるか、2012年の日本株式
    [2011/12/26]
    市場の拡大と信用力向上で拡がる新興国への投資機会
    [2011/12/26]
    REITの収益を支える堅調なオフィス市況
    [2011/12/19]
    米ドル(対円)相場の規則性に注目
    [2011/12/15]
    配当利回りへの関心が高まる
    [2011/12/8]
    投資家による見直し買いが期待されるJ-REIT
    [2011/12/1]
    日本株式は見直し買いが入りやすい水準に
    [2011/11/25]

    関連サイト

    新着記事

    特設サイトの情報

    人気記事

    一覧

    2013年6月19日の運勢

    イチオシ記事

    新着記事

    特別企画

    一覧