日本航空(JAL)は25日、国際線の新しい機内食メニュー「AIR MOS ライスバーガー」を発表した。「AIRシリーズ」の5番目のメニューとなる。モスバーガーの人気メニュー「モスライスバーガー」をアレンジした機内食限定仕様とのこと。日本発欧米路線の一部で6月1日よりサービスを開始し、10万食を提供する予定。

2食目として提供される「AIR MOS ライスバーガー」

モスバーガーとのコラボは昨年のAIRシリーズ第1弾「AIR MOS バーガー」(テリヤキバーガー)に続く2度目。「AIR MOS バーガー」は当初3カ月の予定だったが、乗客から好評だったため、3カ月間もサービスを延長した。JALのFacebookページなどで、「次はライスバーガーを」という声が多かったため、要望に応える形で開発を始めたとのこと。

モスライスバーガーは、パンの代わりにごはんを焼き固めたライスプレートを採用したバーガーだ。モスフードサービスが1987年に世界で初めて提供したといい、モスバーガーの定番メニューになっているという。

開発を担当した日本航空商品サービス事業部開発グループ長の田中誠二氏によると、開発のベースとなったレシピは店頭メニューの「モスライスバーガー きんぴら」。機内食として2食目、到着の2~3時間前に提供するため、食べごたえを重視して、約30%の増量となっている。具材にはレンコンを入れてシャキシャキした食感を加え、さらに鶏モモ肉も追加してボリューム感を与えている。味付けには淡口醤油を使い、素材の色合いを見て楽しめるように配慮し、隠し味には甘口味噌・オイスターソース・黒ゴマ・一味唐辛子を使ってコクと深みのある味に仕上げたという。

店頭版の「モスライスバーガー」はきんぴらの下に海苔を敷いている。しかし「AIR MOS ライスバーガー」は小袋入り刻み海苔を添付。磯の香りを引き立たせ、パリッとした食感になるよう工夫した。これらの仕様は機内食を提供する環境に配慮したもので「同じものを店頭で提供する予定はない」(モスフードサービス)とのこと。世界で展開するモスバーガーが手がける「機内でしか食べられない味」となった。

アツアツのライスバーガーを雲の上で楽しめる

具材も量も機内食オリジナル版

バーガーセットとしては欠かせない「フレンチフライポテト」については、機内にフライヤーがないことから、東ハト製造の「ポテコ」を採用した。「AIR MOS バーガー」と相性のよいカリカリとした食感を楽しめる。パッケージはJALの旅客機とモスバーガーのオリジナルキャラクター「モッさん」をあしらった特別版となっている。

「ポテコ」塩味で、ライスバーガーとの相性もピッタリ

「AIR MOS ライスバーガー」の提供路線は、日本発ニューヨーク・ボストン・シカゴ・ロサンゼルス・ロンドン・フランクフルト行きの1日6便。ただしボストン便は1カ月遅れて7月1日~8月31日の提供となる。プレミアムエコノミーとエコノミークラスで2食目として提供するほか、ファーストクラス・エグゼクティブクラスでは、1食目のあとで、好きなものを好きなときにオーダーできる「Anytime You Wish」サービスのメニューから選択できるとのこと。

発表会には、日本航空代表取締役社長の植木義晴氏とモスフードサービス代表取締役の櫻田厚氏が登壇した

なお、JALは6月~8月に、機内オリジナルドリンク「スカイタイム キウイ 復刻版」を提供する。「スカイタイム」シリーズは約20年にわたって提供しており、キウイはJALにとって初のオリジナルドリンクだったという。現在も復活を望む声が多く、キウイ果汁にビタミンCとローヤルゼリー入れた当時のレシピを再現したとのこと。提供路線は国際線全便が6月15日から、一部を除く国内線が6月1から。