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Linus Torvalds氏は5月20日(米国時間)、Linuxカーネルの最新版となる「Linux 3.4」を公開した。Linux 3.4は3月18日に公開されたLinux 3.3以来、約2ヵ月ぶりのアップデート。グラフィックドライバ周りのサポート強化や新しいx32 ABI(Application Binary Interface)の導入、Btrfsのパフォーマンス向上などが行われている。

グラフィックドライバには新たにNVIDIAのGeForce 600(コード名:Kepler)シリーズのサポート(3Dは未対応)、AMDのRadeon 7xxxシリーズおよび第2世代のAPU(コード名:Trinity)シリーズのサポートなどが加わっている。また、Intelがスマートフォンやタブレット向けに開発しているAtomプロセッサ(コード名:Medfield)のグラフィックドライバを実験的にサポートしている。

Linux 3.4には新たなABI「x32」が導入されている。このABIは、64ビットモードで32ビットのポインタが使えるようになるというもの。x86_64では仮想アドレス空間を4GB以上で扱うことができ、アドレス空間の枯渇を回避できる利点がある。しかし、その分メモリアドレスが冗長になりオーバーヘッドが生じるようになる。そこでx32 ABIを導入し、64ビットモードで動作しながら32ビットのポインタを使用できるようにし、パフォーマンスを向上させている。

また、Btrfsが更新されており、新しいリカバリーツール(btrfs-restore)や64KBまでのメタデータブロックの対応、パフォーマンスの改善が行われている。

この他にもx86 CPUドライバの自動検出機能やデバイスマッパ「verity」の導入、シンプロビジョニングボリュームに外部の読み込みデバイスのサポートなどが行われており、Linux 3.4の詳しい機能についてはリリースノートが参考になる。