カンター・ジャパンは5月21日、世界58ヵ国、16歳から60歳までの約4万8,000人を対象とした、携帯電話の保有・利用状況などに関する調査結果を発表した。

同調査によると、日本人の過半数以上が週1度以上利用する携帯電話の機能は、「個人メールの送受信」(79.3%)と「電話で会話をする」(69.5%)だった。携帯電話の「SMS/ショートメールを送る」機能の利用が36.6%であることを踏まえると、日本人は「電話で会話をする」こと以上に「メールの送受信」を行っていることがわかる。

携帯電話のこの機能を1週間に1度以上利用する人 資料:カンター・ジャパン

「個人メールの送受信」機能を利用する割合の58ヵ国平均は24.7%で、日本における利用率は群を抜いている。その要因として、諸外国では「SMS/ショートメールを送る」機能のほうが使われていることが挙げられている。

1週間に1度以上携帯電話の「個人メールの送受信」機能を利用する人 資料:カンター・ジャパン

一方、日本人は「音楽を聴く」機能を世界一利用していない(23.3%)ことが判明した。同じアジア圏のフィリピン(70.3%)、中国(69.3%)、シンガポール(62.5%)などでの利用度は高く、南米圏のブラジルでも過半数超(55.9%)の利用が見られる。また、「ゲームをする」、「ソーシャルネットワーキング」、「写真を撮る」などの機能も、世界と比較すると意外に日本では利用されていない。

携帯電話のこの機能を1週間に1度以上利用する人 資料:カンター・ジャパン

同調査では、スマートフォンとタブレットの購入意向についても聞いている。その結果、スマートフォンを「6ヵ月以内に購入したい」と回答した日本人は12.6%で、58ヵ国の平均15.4%よりも低かった。スマートフォンの所有の割合も日本は24.2%で、58ヵ国の平均27.6%よりも低い。タブレットを「6ヵ月以内に購入したい」と回答した日本人は6.6%で、58ヵ国の平均10.3%よりも低かった。

左から、スマートフォンの購入意向、タブレットの購入意向 資料:カンター・ジャパン