2005年に創業されたカナダ・オンタリオ州のミオビジョン・テクノロジーズ社は、ウォータールー大学(University of Waterloo)の卒業生3人によって設立されたベンチャー企業。同社が開発したハードウエアとソフトウエアが、世界中の交通渋滞の解消に貢献しているという。

世界中の交通渋滞の解消に貢献

カナダ・オンタリオ州は、北米における情報通信技術(ICT)の中心地として知られ、優れたテクノロジーベンチャーの成功を育てる環境がそろっている。同社もそうした事例の一つで、交通パターンを観測・解析するハードウエアとソフトウエアを開発。すぐれた性能により、世界中の交通渋滞の解消に貢献しており、現在では、政府・地方自治体、道路建設企業、交通データのコンサルティングサービス企業といった顧客向けに、同社の製品を6大陸28カ国で販売しているという。

同社の主力製品は、どのような天候状態でも24時間体制で交通情報を収集できるデジタル・ビデオカメラ「スカウト・ビデオ・コレクション・ユニット」。携帯性に優れ、十分な高さのポールに取り付けて、街路や高速道路、交差点であらゆる車両の交通パターンを記録できる。ほぼ95~99%というデータ精度の高さも顧客に評価されており、また、走行車両の台数を集計していた交通量調査員のコストを削減できるのがメリットとされる。

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