ミラクル・リナックスは5月15日、企業向けバックアップ製品「MIRACLE System Savior」の最新バージョンV2を5月28日に発売すると発表した。価格は8万1,900円から。

同製品は、企業の複雑なシステム環境を確実にバックアップ/リストアするためのオープンソースベースのバックアップソフトウェア。新バージョンでは、対応サーバベンダーを拡大し、発売当初より対応しているHP ProLiantに加え、IBMのx86サーバ「System x」シリーズ、富士通のx86サーバ「PRIMERGY」をサポート。最新のインテル XeonプロセッサーE5ファミリー搭載のサーバにも対応する。

バックアップ先として、大規模ストレージ(大量LUN)環境、iSCSI接続のストレージに対応するほか、9月にはiSCSI接続ストレージにも対応する予定だ。

主な対応OSとクラスタソフトは以下の通り。

対応OS

  • Asianux Server 3/4(MIRACLE LINUX V3/4/5/6)
  • VMware ESX 3.5/4.x、VMware ESXi 4.x/5
  • Microsoft Windows Server 2000/2003/2003 R2/2008/2008 R2
  • Red Hat Enterprise Linux 3/4/5/6

対応クラスタソフト

  • everRun MX/2G
  • CLUSTERPRO X/2.x/3.x for Windows、CLUSTERPRO X/2.x/3.x for Linux
  • LifeKeeper for Linux V7/Windows V7

「MIRACLE System Savior」の仕組み

あわせて、同社は同製品の販認定販売パートナー・プログラムを開始し、大企業から中小企業までのパートナー企業との連携を密にし、製品をすみやかに販売・出荷できる体制を構築するほか、同製品のベースとなる「Clonezilla」の開発元、台湾国立HPCセンターのオープンソースソフトウェア研究室(Free Software Lab, National Center for High-Performance Computing、以下、NCHC)と、Clonezillaの品質向上およびコミュニティ支援について提携した。