格付投資情報センター(R&I)は14日、米国銀行持株会社4グループ(ゴールドマン・サックス、モルガン・スタンレー、バンク・オブ・アメリカ、シティグループ)の信用力評価を見直し、各グループに属する発行体の格付をいずれも1ノッチ下げたと発表した。

R&Iでは、「事業環境が厳しいうえ、収益性の高い取引や投資が規制される方向にあることが、各社の基礎的な収益力を圧迫しているため」としている。米国景気に力強さが欠けるほか、欧州もソブリン債務問題がくすぶるなど、世界経済の先行きは依然不透明であるとし、格付の方向性は引き続きネガティブとした。

R&Iによると、投資銀行及びトレーディング業務を取り巻く環境は不透明感が強い。しかも、これまで収益源になっていた取引や投資が規制される方向にあるという。自己勘定での投資や、ヘッジファンド、プライベートエクイティへの投資の規制(ボルカールール)や、店頭デリバティブの規制強化など。ボルカールールの実施は2014年に延期されたが、こうした分野での各社の活動は既に制約されているといい、収益に影響を与えている。

「金融・資本市場でストレスが大きく高まるようだと、収益がさらに圧迫される懸念がある」(R&I)としている。