ソフトバンクモバイルは10日、災害時に通信障害が発生したサービスエリアの通信復旧を目的に係留気球を利用した臨時無線中継システムを開発したと発表。同システムの実証実験を開始することを明らかにした。

同システムは、中継元基地局(親機)と気球中継局(子機)で構成され、子機の位置と高度を安定させるために係留気球を利用する。扁平型気球は、ソフトバンクモバイルと北海道大学大学院情報科学研究科 小野里雅彦教授の共同研究により開発。ソフトバンクモバイルが製作したもの。

今回開発した臨時無線中継システムの提供イメージ

ソフトバンクモバイルでは、同システムを用いたフィールド実証評価を行うための実験試験局の本免許を総務省東海総合通信局より取得。愛知県稲沢市の木曽川周辺で2013年6月末まで、同システム利用時の通信速度や通信品質およびサービスエリアの広さなどを評価するとしている。

(記事提供: AndroWire編集部)