日本ラッドは5月9日、クラウドサービス「SaaSes」にて、LSIロジック社の「Nytro WarpDrive」を搭載したストレージシステムを採用した新サービスを2012年10月を目標に開始すると発表した。

同社では、OSSジャパンの協力のもと、ストレージの高速性を重視するクラウドサービス向けに、最新鋭のPCI SSDをクラウド用ストレージ基盤とする検証を行ってきた。その結果、LSIロジックのアプリケーション・アクセラレーション・カード「LSI Nytro WarpDrive」を利用した10多重のSATAの仮想マシンを利用した場合、IOPSが従来のクラウド用ストレージ基盤と比べて70倍以上の高速性を発揮することが実証された。

この超高速なストレージシステムとシンプロビジョニング技術を組み合わせることで、高速性と省スペース化を実現した比較的低コストなサーバーを構築、シンクライアントを用いたプライベートクラウドDaaSサービスのプラットフォームとして利用する。

「Nytro WarpDrive」

また、このストレージ技術を応用したサービスを、OSSジャパンと共同でオープンソースSaaSの基盤として利用し、オープンソースSaaSの普及と拡大にも貢献していく予定だ。