舞台『土御門大路』の会見が8日、都内で行われ、キャストの塩谷瞬、市川月乃助、大和悠河らが出席した。

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同舞台は、能「鉄輪」を原典にし、舞踊や立ち回りなどをふんだんに盛り込んだ作品。時は平安時代、刀鍛冶の四条宗晴の妻・沙月は、夫の心が白拍子の若菜に移っているのを知り、嫉妬心を胸の内に封じ込めたつもりであったが、やがて嫉妬は情念となって、夫が鍛えた刀にこもり、刀を妖剣へと変貌させる物語。9日から11日まで、東京・渋谷区文化総合センター大和田さくらホール、19日に名古屋・中日劇場で公演される。

主演の市川は「こんなにたくさんのマスコミの方に来ていただいて。何があったかは知りませんが、ぜひ舞台を見に来ていただきたいです」とジョークを混ぜて話し、場を沸かせた。二股騒動の渦中にある塩谷は、緊張した面持ちで「すてきなエンタテインメントに仕上がっているので見てほしいです。今回、自分の人生としても学ぶことが多かったので、必死に役者として生きます」とあいさつした。

以前の会見では、涙を流して謝罪した塩谷だが、「あの時、なぜ泣いていた?」と聞かれると、「自分のふがいなさだと思います。今日は大丈夫です……」と、また一瞬で涙目に。「もう恋愛はしない?」、「女性はこりごり?」と聞かれると、「今は芝居に生きたいと思っている…」と涙目で即答したが、「しばらく女性は封印?」との質問には、「それは分かりません」と、本音もポロリ飛び出した。

市川は、塩谷の様子を見てニヤニヤと笑い、「本当にまじめで冗談が通じないというか、そういう一面がある。男の僕でも母性本能をくすぐられます。(塩谷が)"シュン"としていたので、何とかしてあげたいって、共演者が一丸となりましたね」と振り返った。また、市川は騒動については触れないでいたと言い、「でも、劇中で僕が(塩谷に向かって)『女には気をつけられよ』というセリフがあって。つい僕が吹いてしまったら、(塩谷は)かたまっていましたね」と、エピソードを明かして笑わせた。

左から、舘形比呂一、大和悠河、市川月乃助、塩谷瞬、黒田アーサー

最後に塩谷は、「天から頑張れと言われている気がします。必死に生きて、また皆さんに応援してもらいたい。今回、周りの本当に大切な人も分かりました。お世話になった方に恩返しできるように頑張りたい」と涙声で語った。