先日発表されたカート・コバーンとのデュエット曲にも当然権利はないということに。写真はコートニー・ラヴ (C)BANG Media International

コートニー・ラヴは、ニルヴァーナでボーカルとリードギターを務め1994年に自殺した亡き夫カート・コバーンの映像権をもう所有していないようだ。ウェ ブサイト、ザ・フィックスが入手した文書によればコートニーは、2010年、故カートに対する名前の使用権、肖像権、映像権などを19歳の娘フランシス・ビーン・コバーンへに委譲していたという。

同文書によれば、コートニーが娘のフランシス名義の信託基金から275万ドル(約2億2,000万円)の貸付金を得たことを受け、カートのパブリシティー権を管理するエンド・オブ・ミュージック社の部長代理の職を辞任したという。貸付金はエンド・オブ・ミュージック(EOM)社に資金移転され、コートニーの当時の弁護士名義の口座に送金されていた。そのローンが返済されるまでは、娘のフランシスとそのアドバイザーによる2010年12月以降のカート関連の収入をコートニーが受け取ることはなく、コートニーにとっては大きな金銭的痛手となる。

カート関連資産の著作権侵害の保護とライセンシング契約管理を以前請け負っていたルミナリー・グループの弁護士兼取締役のジョナサン・フェイバー氏は「カートのパブリシティー権はかなりの資産的価値があります。知的所有権に相当するものです」と語った。

今回明らかにされた契約下では、EOM社の現在の部長代理デイヴィッド・バーン氏と交渉した上でのビジネス契約において、フランシスが最終決定権を持つことになり、コートニーは社内に留任するものの、意思決定に介入する権利は持たないことにある。

コートニーは2009年に娘フランシスの法的親権を喪失しており、それに伴ってフランシスの信託基金の管財人の座からも外されていた。さらにコートニーは、カートの音楽関連のいかなる権利も有していない。

現在はプライマリー・ウェーブ・ミュージック社のラリー・メステル最高経営責任者が、カートの全管財権を所有しており、カートの楽曲利用に関して全権限を持っている。さらにメステル氏は、カート関連の出版権も50%保有しているとみられているが、同氏はその保有比率を認めるコメントを差し控えている。

関連記事
カート・コバーンとコートニー・ラヴの未発表デュエット曲が公開(2012年04月24日)
サー・ポール・マッカートニーの新曲PVにJ・デップとN・ポートマンが登場(2012年04月17日)
ケシャが路上での放尿写真をツイッターにアップ、警察を挑発する(2012年04月27日)