インフローは、同社が運営するプリント基板のインターネット通信販売サイト「P板.com」にて、米国LNDのガイガーミュラー管「LND712」を使ったガイガーカウンター電子工作キット「LND712ガイガーカウンター電子工作キット」の発売を開始したことを発表した。

同製品はプローブ部と表示部に分離することが可能で、測定対象に近づけ測定を行うことが可能な電子工作キット。必要に応じて表示部からプローブ部を着脱することができ、測定対象にできるだけ近づけて測定することが可能だ。

また、検出窓にマイカを使用しているためβ線の感度も高いという特長を持っており、空間線量以外にも物質汚染やホットスポットなどの探索にも使用可能だ。このβ線の検出が可能なガイガーミュラー管を使用したことで局所的に汚染が濃い場所の探索に用いたり、付属のアルミカバーを着けることでβ線を遮蔽してγ線のみを検出することなどが可能なため、簡易的な空間線量計としても使用することもできる。

さらに、USB/シリアル変換ケーブルで本体をパソコンに接続し、測定データを取得することが可能なほか、製品の回路図がWebにて公開されているため、製品の改造も可能。加えて、回路図以外の組立説明書や付属部品情報、取扱説明書なども提供しているため、学校の授業などで使用することも可能となっている。

なお、販売価格は、1万9845円だが、教育機材としての購入については、値引き販売をした形での提供も予定しているという。

プローブ部分を分離できるので手の届きにくい場所の測定も可能。測定対象はα線/β線/γ線。測定範囲0~99.99μSv/h。表示数値は以下のとおり
カウント数(CPT):最大9999(Count Per Total)
1分間の平均カウント数(cpm)
測定秒数:最大9999秒(s)
空間線量率(μSv/h):最大99.99μSv/h