Scientific Linux is basically Enterprise Linux, recompiled from source.

Scientific Linux開発チームは4月24日(米国時間)、Red Hat Enterprise Linux (RHEL)に対応したディストリビューション「Scientific Linux 5.8」を公開した。Scientific Linuxは、フェルミ国立加速器研究所および欧州原子核研究機構らが開発しているLinuxディストリビューション。RHELと高い互換性があり、i386版とx86_64版のアーキテクチャに対応している。

Scientific Linux 5.8は、RHEL 5.8に対応するバージョン。Scientific Linux 5.8で追加されたパッケージや変更されたパッケージ、アーキテクチャ別のリリースノートなどは、Scientific Linuxのプロジェクトサイトに詳細がまとまっている。

RHEL 5.8は2月21日に公開されており、同じくRHELをベースに開発しているディストリビューションであるCentOS 5.8やOracle Linux 5.8は2週間以内にリリースされている。これらと比較するとScientific Linuxの対応は約2ヵ月後と、他のディストリビューションと大きく期間が空いている。Scientific Linuxは、6.2の公開時も約2ヵ月遅れの追従となっていた。

Red Hatは、RHEL 6.3を今夏に公開する予定で、24日(米国時間)にはベータ版をアナウンスしている。RHEL 6.3の公開とともに、Scientific Linuxを含むRHELクローンがいつ6.3に追従するのか注目していきたい。