米Googleは重要な事業にリソースを集中させるために、昨年夏からサービスや製品の統廃合を進めている。20日(現地時間)に、クラウドサービス担当ディレクターのMatthias Schwab氏が第4弾となる変更を公式ブログで明らかにした。

まずエンドユーザー向け製品で、「Picasa Web Albums Uploader for Mac」と 「Picasa Web Albums Plugin for iPhoto」の提供を終了させた。MacユーザーにはPicasa Web Albumsへのアップロード機能とiPhotoへのインポート機能を備えたPicasa 3.9 for Macの利用を推奨している。またGoogle Labsのプロジェクトとして提供していたWINEベースの「Picasa for Linux」の開発を打ち切った。Windows版、Mac版と機能を統一するのが難しくなってきたためだ。

他にも「モバイルWebアプリ版Google Talk」の提供を終了し、 「Google Sync for BlackBerry」(2012年5月31日まで)のサポートを終わらせる。前者についてはAndroid版Google TalkアプリまたはXMPP互換のアプリ、後者についてはBlackBerry Internet Service (BIS) またはGoogle Apps Connector for BlackBerry Enterprise Serverへの移行を勧めている。

検索サービスでは、Webブラウジングに合わせて関連する情報を示す実験的な機能「Google Related」の提供が数週間後に終了になる。期待したほど利用者が伸びなかったためで、Relatedの開発チームは今後、他のGoogle製品にRelatedの成果を反映させる。インフルエンザの流行や米国で予防接種を受けられる場所を確認できる「Google Flu Vaccine Finder」も提供終了となった。Googleの手を離れ、同様のサービスを提供するHealthMapに機能が引き継がれる。

パートナー向けでは、オンラインニュースパブリッシャー向けの決済サービス「One Pass」を閉鎖。既存のパートナーを、Google Consumer Surveysなど他のプラットフォームに移行させる作業を進めている。

開発者向けAPIのdeprecation (非推奨)ポリシーを見直し、内容が正確に伝わるように簡素かつ明確な表現に改め、期間についても変更を加えた。Google App Engine、Google Cloud Storage、Google Maps/Earth APIs、YouTube APIの4つに、新しい1年間のAPI非推奨ポリシーが適用される。今日のテクノロジの変化の速さを考慮した変更で、Cloud Storage以外は3年間から1年間への短縮だ。またAdSense Host API、Checkout API、Contacts API、Custom Search API、Documents API、Feed API、Picasa Web Albums APIなど、14のAPIは2015年4月から非推奨ポリシーが取り除かれる。