Google Chrome runs web pages and applications with lightning speed.

GoogleがChromeのWebRTC実装に関して、現状と今後の対応を報告している。WebRTCは、JavaScript/HTML5技術でインスタントメッセンジャーのようなリアルタイムコミュニケーションアプリケーションの開発を可能とする仕様。JavaScript APIとして提供されるほか、audio/videoなどのHTML5要素と絡めての使用が可能になる。

現在、ChromeやFirefoxなどの一部のブラウザがWebRTCの実装作業に取り掛かっている。Chromeでは、すでに開発版にWebRTC実装が追加されており、Firefoxにおいても先日WebRTC実装のデモが紹介された。

今回の報告によると、ChromeではWebRTC仕様の主要な部分についてはすでに安定しており、Chromeユーザに対してまもなく提供できるとしている。また、今年中に安定チャンネルにも導入できるように、どこまでWebRTCの実装が行われているかについても述べている。

例えば、ChromeではJavascriptのセッション確立プロトコルであるJSEPのサポートやVP8によるビデオコーデックのサポート、iSAC/iLBC/G.711/DTMFによるオーディオサポート、DTLS-SRTPによる暗号化、ICE / STUN / TURNによるP2P通信のサポートなどがすでに実装されているという。また、将来のバージョンでは、Data APIやスクリーン共有、録音機能などを優先して実装していくとしている。