ビデオリサーチはこのほど、2011年10月16日~10月22日に実施したJ-READ (全国新聞総合調査)の結果を公開した。

J-READは、新聞のメディア特性を探る目的で購読状況などを測定する調査。今回は一般紙やスポーツ紙など計113紙についての調査が、全国47都道府県の15歳~69歳を対象に実施された。調査における有効標本数は2万8859人となっている。

1週間の新聞(朝刊)閲読日数(発表資料より)

発表内容によると、89.1%の人が1週間の間に1日以上は新聞(朝刊)を読んでおり、そのうちの63.5%、朝刊を毎日読んでいる。

電子新聞購読者の割合(1紙以上)(発表資料より)

紙・電子版併読者の割合(発表資料より)

また、電子新聞については「購読している」と答えた人が4.3%で、有料で購読している人は0.7%だった。3.3%の人は「最近1週間以内に読んだ」と回答しており、これは電子版購読者全体の8割弱にあたる。

また、紙媒体と電子版を両方読んでいる人は2.9%で、電子新聞購読者の9割弱が紙媒体も併読しているという結果が出ている。ビデオリサーチは、紙・電子版併読者の割合が高いのは、各新聞社が併読によって料金が割安になるようなプランを提示していることが一因と推察している。

新聞購読層の年齢や性別、収入(発表資料より)

性別・年齢をたずねた調査では、紙媒体を読む層には大きな偏りは見られないが、電子版購読層では男性の比率が女性を大きく上回り、「電子版のみの購読者」に関しては、30~49歳男性が4割以上を占めるという特徴が見られた。また、電子版購読層は紙媒体のみを購読する層よりも個人年収が高く、紙媒体と電子版の両方を閲読している人は平均個人年収、平均世帯年収ともに他の層よりも高い結果になっている。