Silicon Laboratories(Silicon Labs)は4月4日、 シングルポートPoEコントローラ「Si3462」発表した。

現在、PD(受電デバイス)を作動させるための使いやすいシングルポートの組み込みPoE/PoE+のPSEソリューションの需要が高まっている。また、一方で、高電力のIEEE 802.3at規格のPoE+が一般化し、最大30Wの電力を消費するPDアプリケーションをサポートするために、柔軟な電力測定とモニタ能力、規格への準拠、相互運用性の問題がないPSEコントローラが求められている。

今回発表された「Si3462」は、これらの要求を対応しながら、費用対効果に優れたシングルポートPoE/PoE+のPSEソリューションとなっている。同社の試算では、新しいクラス分類のオプション・モードの場合、最大10個のディスクリート部品を不要とし、組み込みPSE構成全体のコストを1.60ドルまで削減できるという。

用途としては、VoIP電話、セキュリティ・カメラ、キーパッド、ネットワーク接続記憶装置、Wi-Fiアクセス・ポイントなどの多種多様な受電デバイスに接続する住居用ゲートウェイ、セットトップ・ボックス、光ファイバ・メディア・コンバータ、監視およびセキュリティシステムといった組み込みPSE(Power Sourcing Equipment)の開発に適しているとしている。

なお、パッケージは3mm角のQFN。価格は1万個購入時で0.95ドル~。設計評価キット「Si3462-EVB」は95ドル。 すでに量産している。