3月24日、25日の2日間にわたり、“いっしょに育てる みんなで育てる”をコンセプトにした、街全体で学びを楽しむワークショップイベント「おやこみらいサイト2012」が、千葉県の柏の葉キャンパスシティで開催された。主催は、ベネッセの幼児教育ブランド「こどもちゃれんじ」。

イベント内で行われたスペシャルステージにはウクレレミュージシャンのつじあやのさんがゲストとして登場し、ジブリ映画「猫の恩返し」のテーマソングにもなった「風になる」などの4曲を披露した。

観客のほぼすべてが親子連れという、普段とは違った会場でのライブについて、つじさんに話を聞いた。

―――ライブを終えての印象はいかがでしたか。

つじあやのさん「とにかくみなさん元気で、一緒に歌っていただいて、普段のライブとは全然違いますね」

―――普段のライブではどういった方が多くいらっしゃるんですか?

つじさん「普段は30代~40代で、男性の方がやや多いかな、という感じですね」

―――「全然違う」というのは具体的にどういったところでしょうか。

つじさん「もう……、全部が違いますね(笑)。私のライブはみんな座って聞いてくれるケースが多い。でも、今回はみんな歌いながら体を動かしてくれました。子供たちは気が向けば、歌ったり踊ったり、私の前をタタターっと走り抜けていったり(笑)。ライブの間中、お子さんと一緒にずっと歌ってくださるお母さんもいて。ライブ中の1曲2曲を一緒に歌うっていうのはあっても、全部一緒に歌うというのは珍しい体験でした」

―――子供だけでなく、お母さん側の反応も大きかったようですね。

つじさん「そうですね。お母さんがお子さんと歌う機会って、よくありそうで、実はあまりなかったりしますから」

―――今回はいつものライブと違うということで、選曲などで工夫された点はありますか?

つじさん「今回は自分の曲では『風になる』と『クローバー』という2曲を歌わせてもらったのですが、曲に乗りやすいよう、事前にリズムを録音しておいて、それに合わせて演奏しました。それから『アイアイ』なんかの童謡も歌わせてもらいました」

―――反応はいかがでしたか?

つじさん「『アイアイ』の時は、事前に歌のおねえさんがみんなにレクチャーして、振りの練習なんかをして、それから歌に入るんですが、本当にみんな『アイアイ』の振りをしてくれて。私が歌うとそれに応えるように返してくれたんです」

―――子どもたちと歌うことに関して、何か特別な思いはありましたか?

つじさん「私は普段のライブでは、自分自身の言葉とメロディーを聞いている人に届けるということを大事にしているんです。歌にはいろんな楽しみ方があると思うので、いろんな人の気持ちで楽しんでもらえればと。場所に合わせてやり方を変える、というほどではないのですが、自分の中で会場の雰囲気をみて、なんとなくそこに自分の気持ちを合わせていく、ということをやっています。今回は親子で楽しんでいる会場だったので、それに合わせて、自分ももっともっと楽しんでいければな、と思いました」

―――今回のステージにはしまじろうも一緒に上っていましたが、キャラクターが一緒のステージ、というのはいかがでした?

つじさん「新鮮でしたね(笑)。歌いながらチラッと横を見ると、目が合ったりして『一緒にやってるな』と思ったり。でも(ライブを)やっているときはあまり俯瞰(ふかん)で見られないので、後で写真を見た時に『しまじろうが横にいる!』ってあらためて思いました(笑)」

2日間にわたって行われたステージには、観覧のために多くの親子連れが参加した。最後に歌った「キラキラ星」では、つじさんが「みんな知ってるかな?」と問いかけると、客席の至る所から「知ってる!」と子どもたちの声が聞こえるなど、子供たちと対話する場面も。

振りを踊るシーンでは、親子が一緒に体を動かすなど、参加型のライブステージとなった。

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