オレガは、Windows上で複数のストレージを統合して仮想ドライブを構築するストレージ仮想化ソフトウェア「VVAULT(ブイボルト)」の機能を強化した「VVAULT 3.0」を開発し、製品Webサイトでダウンロード提供を開始したと発表した。

VVAULT 3.0では、仮想ドライブサービスを稼働させた状態でバックアップ、リストア、マイグレーションなどを実現する独自技術「VVAULTライブ・テクノロジー」(以下、VLT)をさらに拡張し、遠隔地に設置したVVAULTサーバ間で、インターネット越しにリアルタイムのデータバックアップとリストアを可能にするクラウドバックアップ機能を開発した。

このクラウドバックアップ機能により、企業は各拠点のVVAULT 3.0サーバをフレッツなどの安価なインターネット回線で接続するだけで、低コスト且つ容易に災害対応のファイルサーバを構成することが可能となるという。

「VVAULT 3.0」のクラウドバックアップ機能 活用パターン

VVAULT 3.0から適用される新ライセンス体系「VVAULT License 3.0」では、フリーダウンロード版の「VVAULT Basic」にもクラウドバックアップクライアント機能を付加した。これにより、「VVAULT Professional」などのクラウドバックアップサーバ機能を持つ有償ライセンスを1つ購入するだけで、クライアント側に「VVAULT Basic」サーバ、サーバ側に「VVAULT Professional」などを配置した、2サーバ構成のBCP/DR対応システムが構築可能となる。

また、同社はNTT Comとパートナー契約を締結し、NTT Comは4月2日よりサービス開始するクラウドバックアップサービス「Bizシンプルディスク バックアップタイプ」に「VVAULT」を採用。顧客の拠点ローカルサーバのデータバックアップ用として、月額39,800円でサービスを提供する。