長野電鉄屋代線(屋代~須坂間)は31日、運行最終日を迎える。松代~須坂間の急行など臨時列車が設定されるほか、最終列車では記念乗車証も配布。同日で引退する2000系D編成による貸切臨時列車も運転する。

長野電鉄屋代線を走る3500系

屋代~須坂間は1922(大正11)年の開業以来、90年にわたって運行されてきたが、31日をもって運行を終了し、廃止されることに。

これにともない、松代駅と綿内駅、屋代駅では「ありがとう・さようなら屋代線」記念企画が実施され、各種記念乗車券や鉄道グッズなどを販売。この日は臨時列車も運転され、屋代~須坂間の普通列車3往復のほかに、松代~須坂間で急行列車(途中駅はすべて通過)も1往復運転。急行は須坂駅を朝8時50分に、松代駅を16時11分に発車する。

須坂駅21時46分発の松代行、屋代駅21時26分発の須坂行、松代駅22時19分発の須坂行の列車では、記念乗車証の配布も行われる。ただし、各列車とも相当な混雑が予想されることから、係員の案内に従って順番に整列しての乗車となり、列車が満員になった場合、危険回避のために乗車できない場合もあるとのこと。

なお、この日は「ありがとう・さようなら屋代線ファイナルツアー」も企画されており、3月31日で引退する2000系D編成が、定期最終列車の運転を終えた屋代線を走行。須坂駅と屋代駅の間を往復し、須坂駅には23時頃に到着する予定だ。同ツアーは好評につき完売となっている。