米Texas Instruments(TI)は3月29日、「Thunderbolt」テクノロジーに最適化したIC製品ポートフォリオを発表した。

Thunderbolt高速インタフェース標準規格は、2本の10.3GHz差動式全二重で伝送し、PCI ExpressおよびDisplayPortの2種類の信号の両方を1本のケーブルを使って、PC内部のデータ・パスをペリフェラルに拡張できる。今回の発表により、同社はThunderboltテクノロジーのエコシステムの全デバイスを供給することになる。

同社のThunderboltテクノロジーの最初の製品は、3.3V~18Vパワー・ロード・スイッチ「TPS22980」、パワー・ロード・スイッチ「TPS22985」、CDR機能付きシグナル・コンディショニング・リタイマ「DS100TB211」、Thunderbolt/Displayportスイッチ「HD3SS0001」、シャットダウン機能付き昇圧型コントローラ「LM3017」、インダクタ内蔵1A SIMPLE SWITCHERナノ・モジュール「LMZ10501」の6品種。

TPS22980は、単一の統合ソリューションで、ホストとデバイスの両側に実装することで、アクティブ・ケーブルと、ケーブルで接続されたデバイスの両方に電源の供給および受電機能を提供する。接続されたデバイスの損傷防止に役立つ調整可能な電流制限を備え、2種類の電圧の切換機能を提供することから、基板実装面積を縮小し、システム設計を簡素化する。また、低電圧側電源の接続に先立ち、高電圧側を放電させることで、構成部品を過電圧から保護する。

TPS22985は、単一の統合ソリューションで、Thunderboltテクノロジー・ケーブル経由のすべての電源供給を管理し、ケーブル設計を簡素化する。DS100TB211と組み合せて使用することでケーブル実装に最適化され、必要な外付け回路の最少化およびアクティブ・ケーブルの実装面積を縮小する。

DS100TB211は、適応機能を持つ4ステージの補償回路を内蔵したリタイマが2本の伝送レーンをサポートする。伝送ケーブルとして、細く、安価な40-AWGケーブルを使用可能。クロック発生および電源フィルタ機能を集積し、原材料コストおよびプリント基板の層数を削減する。ケーブル診断機能をオンチップで内蔵し、製品の組立てに必要な時間およびコストを削減する。

HD3SS0001は、従来のディスクリート・コンポーネントを統合化し、1Chipで実現することで省スペース化が可能となる。ソース信号からコネクタへの配線を簡素化する、最適化されたピン配置となっている。

LM3017は、真のシャットダウン機能により、短絡状態で発生する過大な電流から電池を保護する。ブロードバンド出力ノイズおよび、50mVp-p未満の出力リップルの両方の要件に適合する。また、最高30Wの出力能力で、2本のThunderboltテクノロジー・ポートをそれぞれ15Wで駆動する。±1%の精度のリファレンス電圧が、パワー・ロード・スイッチへの正確な出力を提供する。

LMZ10501は、インダクタ内蔵で基板実装面積を縮小、設計を簡素化する。最高97%の高効率でシステムの発熱を低減する。また、出力電圧を調整可能で、設計の柔軟性を提供する。

1000個受注時の単価(参考価格)は、TPS22980が1.10ドル、TPS22985が0.65ドル、DS100TB211が3.95ドル、HD3SS0001が0.90ドル、LM3017が0.97ドル、LMZ10501が1.80ドルとなっている。同社および販売特約店からTPS22980とLMZ10501を供給中。