株式会社ベンチャーバンクは、災害時におけるビタミン不足や野菜不足などの問題を解消するため、常温3年間の長期保存を可能にした「水でおいしい備蓄野菜」を開発した。使用時に水に戻すだけでシャキシャキの野菜になるという。2012年3月16日より販売がスタートした。

同社では、東日本大震災でのボランティア派遣等を行い、被災地での「野菜が食べたい」「食感のあるモノが食べたい」等の声を受け、3年間常温保存可能な「水でおいしい備蓄野菜」を商品化した。

災害時の食事はアルファ米や乾パンなどが中心となり、野菜不足からくるビタミン欠乏症が問題になっているという。今までの野菜を乾燥させる方法としてフリーズドライ製法などがあったが、風味や食感が落ちたり、野菜のビタミンが壊れてしまうことが問題だった。「水でおいしい備蓄野菜」は、特許製法(特許第3816481)である「低温蒸気加熱減圧乾燥加工法」を採用。

高熱を加えず野菜を乾燥させ、食感と栄養価を維持することに成功したという。

水で戻せばシャキシャキ野菜に

「水でおいしい備蓄野菜」は、栄養価の高いダイコン、タマネギ、ニンジン、ヤーコン、ブロッコリー、トマトを使用。1日の野菜摂取目標量とされる、350gの約1/3を摂取可能だという。使い方も簡単で、アルミ袋(外袋)に水を入れるだけ。約15分でシャキシャキの食感の野菜になる。フォークも付き、チャック式スタンディング型アルミ袋なので食器も不要とのこと。製造日より3年常温で保存可能。価格は315円。

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