富士フイルムは、撮影した被写体の寸法や面積、立体形状を簡単に計測できる「FUJIFILM 3D計測システム」の機能・精度をアップした新バージョンを3月22日より発売した。

「FUJIFILM 3D計測システム」は、立体形の被写体を専用デジタルカメラの左右のレンズで同時撮影し、双方の画像から三角測距の原理を用いて計測する。同システムは、3D計測専用デジタルカメラ「FinePix REAL 3D W3M」、専用キャリブレーションデータ (撮影画像の歪みや周辺減光、及び両レンズの誤差などを正確に測定しデータ化する機能)、ソフトウエア開発キット(SDK)で構成されている。

3D計測システム

用途としては、本システムを用いて建築や工業製品などニーズに合った計測アプリケーションの開発などが想定される。

SDKの3D寸法計測。撮影された画像上で採寸したい箇所を選択することにより、3次元空間上での位置、長さ、面積などを計測

バージョンアップにおいては、測定レンジを従来の約60cm~3mから約30cm~10mへと拡大した。また、カメラのデータのキャリブレーション精度と処理精度を向上し、滑らかな立体形状データの算出を可能とした。