Integrated Device Technology(IDT)は、第4世代「FemtoClock NG」技術を強化するクワッド周波数プログラマブルクロック発振器の新しいファミリを発表した。新製品は「8N3Q001」、「8N4Q001」、「8N3QV001」および「8N4QV001」の4品種で、水晶発振器(XO)や電圧制御型水晶発振器(VCXO)を置き換え、通信、コンピューティング、ネットワーク、ストレージのアプリケーションで要求される優れた高周波数特性と低位相雑音特性を提供する。

同製品の電源電圧は2.5Vまたは3.3Vで、パッケージは5mm×7mm×1.55mmと小型の10端子セラミック・パッケージで、鉛フリーとなっている。また、-80dBcより良い電源電圧除去比(PSRR)を備え、位相雑音レベルが500fs以下で動作するため、高速の精密システムに適している。システム設計者は、最高4つまでのXOを1つの同社製クワッド周波数クロック発振器に置き換えることによって、複雑さを軽減し、コストを削減できる。

15.476MHzから最高1300MHzまでのプログラム可能な出力周波数が特徴で、通常の水晶発振器に発生する長い遅延なしに、新しい周波数を再プログラムし、生成する柔軟性を備えている。新しいクロック発振器は、工場出荷時に4つの周波数がプログラムされる。異なるアプリケーション向けに再カスタマイズ可能で、標準のI2Cインタフェースによって再構成できる。これにより、技術者は実験室やアプリケーションの中で、即座にデバイスを容易に再プログラムできる。

同社のカスタムFemtoClock NG製品は、一般的なカスタムXOの14~16週に対して、平均で6~8週以内に受け取ることができる。新製品は、現在特定の顧客向けにサンプル出荷を開始している。

第4世代FemtoClock NG製品の製品写真