Mozillaは14日、Webブラウザ「Firefox」最新版となる「Firefox 11」正式版を公開した。MozillaのWebサイトからダウンロードできる。Windows、Mac、Linuxに対応する。

最新版となるFirefox 11では、同期機能であるFirefox Syncが拡張されており、アドオン同期が可能になっている。オプション画面のSyncタブで有効化することできる。Firefox 10までは、ブックマーク、パスワード、個人設定、履歴、開いているタブの一覧を同期することが可能だったが、今回のバージョンアップでFirefoxに様々な機能を実装できるアドオンも同期対象となる。部屋の中のPCから屋外でのノートPCまで使いなれたアドオンをどこでも同じように利用できるようになる。

現在のアプリケーションのディスクキャッシュ量

JavaScriptによるメモリ使用量が大幅に削減されており、JavaScriptの使用量が比較的多いページでは約20%、全体として約5%の削減を実現しているほか、アプリケーションキャッシュ削除に対応。「ツール」メニューのオプションから「詳細」、「ネットワーク」タブに「現在のアプリケーションのディスクキャッシュ量」が表示される。横にある「今すぐ消去ボタン」でこれを削除できるなど快適化が図られている。

メディアファイル再生のユーザーインタフェースも改良されており、ビデオのコントロールにフルスクリーンボタンが追加。クリックひとつでフルスクリーン表示での映像を楽しめる。ほか、Google Chromeからのデータインポートにも対応。ブックマークや設定をFirefoxに簡単に取り込める。

メディア再生時の画面(MozillaのWebサイトより)

またWeb開発者向けにも、HTMLインスペクタにWebGLを利用したDOMツリーの3D化、WebページのCSS編集ツールとしてスタイルエディタの搭載など多数の機能追加が行われている。

HTMLインスペクタのDOMツリーの3D化(MozillaのWebサイトより)