スカイコムは3月7日、マルチプラットフォーム/マルチWebブラウザ対応(Internet Explore/Google Chrome/Safari/Opera/Firefox)のクラウド型PDF閲覧・編集ソフトウェア「SKYCOM Viewer 2012」の販売を開始すると発表した。

SKYCOM Viewer 2012をサーバにインストールすることで、Webブラウザさえあれば、クライアント側へPDFをダウンロードすることなく見ることができるようになる。価格は無料。また、Webサーバ等を利用し、外部の人も閲覧可能にする「SKYCOM Viewer collaborated 2012」もあり、こちらの価格は40万円。

「SKYCOM Viewer」と公開ホームページ用Webサーバーの連携

サイバー攻撃のひとつの「PDFのセキュリティの脆弱性」を狙い、悪意ある第三者が細工したPDFをユーザに開かせることで、アプリケーションプログラムを異常終了させたり、第三者にパソコンを制御されたりする事件報告が増えているが、SKYCOM Viewerは、セキュリティの脆弱性原因を排除した設計を施しているため、PDFを安全安心に取り扱うことができるという。

全ページ表示の「サムネイルビュー」、「ページ削除・並べ替え機能」を実装し、後続マイナーリリースの機能強化版では「アノテーション機能(メモツール、テキスト入力、その他注釈機能、電子印鑑、フォーム入力)」を実装する予定だという。

Mac、Windowsなどパソコンのほか、タブレット、スマートフォン等の端末でも均一に表示。スマートフォン機種搭載フォントの違いで生じる"文字化け・文字ズレ・文字の重なり"など表示の乱れ現象が解消されるという。

また、SKYCOM Viewerは外部のアプリケーションやシステムと容易に連携可能な「API(SOAP I/F)」を提供しているため、開発キット「SKYCOM Viewer SDK」(価格80万円)、「SKYCOM Viewer Runtime」」(価格40万円)を使って開発・利用することにより、文書管理システムや稟議システムなどの社内システムとの組込み連携、パッケージ製品への組込み連携、外部システムとの連携などが可能になる。

「SkyAgent Finder」の概要イメージ

なお、新コンセプトを持つ同製品のメリットの周知として、「社内ユースでクライアント上のPDFの閲覧」、「ローカルサイト上のPDFの閲覧」を利用目的とする企業・団体は、同製品を無償で提供するほか、「外部公開サイトと連携してホームページ上のPDFの閲覧」を利用目的とする場合には、「8か月間の期間限定!無償提供キャンペーン」も同時に実施する。