左から貫地谷しほり、松山ケンイチ、瑛太、村川絵梨

3日、映画『僕達急行 -A列車で行こう-』【僕達急行電車】出発式イベントが京急ファインテック久里浜事業所で行われ、松山ケンイチ、瑛太、貫地谷しほり、村川絵梨が登場した。

本作は大企業で働くマイペースな青年・小町(松山)と、下町の鉄工所の跡取り息子・小玉(瑛太)という境遇も立場も対照的な2人が、大好きな趣味の「鉄道」を通じて友情を深めていく姿を描いたハートフル・コメディー。惜しくも昨年12月に急逝した森田芳光監督が10数年前から温め続けたオリジナル企画であり、遺作となる。

この日に合わせて、映画の撮影風景写真やキャラクターポートレートを中づりや広告に使用して彩られた車内を見たキャスト陣は「すごい!」と次々に感動の表情を浮かべた。「写真のひとつひとつがとても懐かしいです」と目を細めた松山は、「京急はとても重要な電車として登場するので、とても嬉しいです。勉強のために交通博物館に行ったのですが、子供たちにもぜひ行って欲しい。一発で電車が好きになります!」と劇中さながらに熱弁。さらに瑛太も、客席に触れながら「この鉄のカーブ具合を(工場で)作るのは、本当に難しいんですよ……工場の方々の気持ちを感じたいですね」と語り、そのマニア感に満ちた表情に記者たちからは笑いが巻き起こっていた。

「趣味は人をつなげ、幸せをつくる」とこの企画を完成させた故・森田監督について、松山は「人生を楽しんでいました。本当に多趣味で好きなものが多い。とても豊かな人でした」と思い出を振り返った。貫地谷も「『よくきたね!』と衣装を着て笑わせてくれたり、とても広い心の方でした」と目を潤ませ、瑛太は「映画が大好きで、人が大好きな、素晴らしい方でした」と尊敬と感謝の気持ちを語っていた。

映画『僕達急行 -A列車で行こう-』は3月24日(土)より全国公開。

キャスト達は実際の車内から登場。村川は「春にぴったりの映画なので、親子で楽しんでもらえたら」と笑顔をみせた

ポスターにサイン。自らの役名も添えた

青空に映える赤い電車に、作品ポスターが飾られてより華やかに

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