南海電気鉄道は3月1日、Peach Aviation(以下Peach)と共同で、「Peach・なんばきっぷ」を発売する。同日より就航するPeach便の機内で客室乗務員が販売するもので、日本で唯一、国内線定期便の旅客機内で購入できる鉄道の割引乗車券となる。

Peach初号機(画像提供 : Peach Aviation)。機体名は投票の結果、「Peach Dream」に決定

特急「ラピート」(画像提供 : 南海電鉄)。「Peach・なんばきっぷ」でも乗車できる

Peachは日本初の本格的LCC(ローコストキャリア)で、3月に関西国際空港から福岡、札幌(新千歳)、長崎への3路線を開設する。その後も鹿児島線、ソウル(仁川)線、香港線と台北(桃園)線が開設される予定で、7月以降の関空~沖縄線開設も計画されている。福岡線と長崎線がともに3,780円から、札幌線が4,780円から(ともにアラカルト運賃「ハッピーピーチ」の場合)とリーズナブルな価格設定も特徴。これまでにも、片道運賃250円とする就航記念キャンペーンなどが話題を集めた。

Peach便の機内で販売される「Peach・なんばきっぷ」は、Peach便利用者の利便性向上と、関西国際空港から大阪市内への旅客誘致・鉄道利用促進が目的。関西空港駅から難波駅までの割引片道乗車券となっており、乗車券のみと特急券付きの2種類が発売される。特急券付きでは、特急「ラピート」のレギュラーシートに乗車可能。Peach便の機内で客室乗務員から引換券を購入し、関西空港駅の窓口で乗車券・特急券に引き換えることで、南海線に乗車できる。

「Peach・なんばきっぷ」の発売期間は2012年3月1日~2013年3月31日。引換券は関空行のすべてのPeach便にて、客室乗務員が販売する。引換券の発売当日限り有効で、価格は乗車券のみが800円(通常890円)、特急券付きが1,250円(通常1,390円)。