東芝は2月29日、米国ウェスタンデジタル(以下、WD)とWDの3.5型HDDの製造設備などの取得と東芝のタイ製造拠点の売却などに関する契約を締結したと発表した。3月下旬までに資産取引完了を目指す。

同契約により、東芝は3.5型HDDに関し、WDが所有するデスクトップPC向け、コンシューマ製品向けの一部の製造設備および知的財産、ニアライン向けの一部の製造設備を取得する。東芝ストレージデバイス・タイの全株式はWDに譲渡される。

今回の資産取引は、WDが進めている「日立グローバルストレージテクノロジーズ」の株式取得完了および関係当局の認可が前提となる。

これにより、東芝はHDD製品のラインアップにデスクトップPCやDVDレコーダなどのコンシューマ製品向け3.5型HDDを加えることで、HDD全分野の製品を提供することが可能となるほか、市場規模の拡大が見込まれるニアライン向けの供給能力を増やし、ストレージ事業のさらなる強化を図っていく。