シマンテックは2月23日、データ保護ソフトウェアの最新版、「Symantec NetBackup 7.5(以下、NetBackup7.5)」を発表した。本製品の参考ライセンス価格は最小構成の場合、62万円より(税別、基本は個別見積り)。3月6日より日本市場において、シマンテックのパートナー企業を通じて提供される。

Symantec NetBackupは、物理/仮想、様々なOS、ハードウェアが混在する異機種混在環境における重要データの保護とリカバリ機能を統合する、大規模システムに向けたバックアップソフトウェア製品。最新版のNetBackup 7.5は、昨今の企業のデータ保護や災害対策へのニーズを満たすため、更なる機能強化や新機能を実現した。

主な新機能と拡張機能は、「仮想化環境への対応の強化」、「高速バックアップ」、「重複排除機能の強化」、「ディザスタリカバリ機能の強化」、「ストレージとの連携」、「クラウドストレージ・サポートの拡張」、「検索機能」。

仮想化環境への対応の強化では、NetBackupに実装されている独自のV-Rayテクノロジーにより、VMwareとHyper-Vのデータ保護において、X線のように透過的に仮想マシンの状態を可視化できるようになる。このため、データをコピーやマウントする必要なく、物理環境と同様に、ファイル単位でのきめ細かなリストアが実現できる。

高速バックアップでは、従来のフルバックアップにかかった時間が、差分/増分バックアップと同程度に短縮されるため、バックアップを高速化し、処理時間を大幅に短縮できる。

ストレージとの連携では、ストレージで複製された何百ものスナップショットを、NetBackup管理コンソールから一元管理する。これにより、リカバリの高速化、管理コストや複雑さの軽減が可能となる。これは NetBackupのOpenStorage (OST)を利用して、NetAppのスナップショット技術並びにレプリケーション技術と、NetBackupとを連携して、更に高速なバックアップとリカバリを実現するもの。