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Firefox 13ナイトリーにJavaScriptデバッガが追加された。今回追加された機能は実行・停止・変数参照といった基本的なレベルで、一般的な利用はまだ推奨されていない。しかし、Firefoxがデフォルトの状態で開発ツールとして利用できるように開発を進めていることを示すものとして注目しておきたい。

今回追加された機能はデフォルトでは利用できないようになっている。機能を試用するには、about:configの画面から「devtools.debugger.enabled」を「true」、「devtools.gcli.enable」を「true」に変更する必要がある。

JavaScriptデバッガを有効にする前のFirefox 13ナイトリー

JavaScriptデバッガを有効にすると「Web Developer」メニューに新しく「Script Debugger」という項目が登場する

about:configにてdevtools.debugger.enabledの値をtrueに変更する

about:configにてdevtools.gcli.enableの値をtrueに変更する

Firefox 13ナイトリーでマイナビニュースを閲覧

JavaScriptデバッガを有効にした場合

今回追加されたJavaScriptデバッガはまだ開発が必要な段階にあり、安定版としてユーザや開発者が利用できるようになるのは2012年後半になると考えられる。

これまでFirefoxにおける開発ツールといえばFirebugが代表的な存在だったが、Mozillaは開発ツールを独自にFirefoxに搭載する方向で開発を進めている。Firebugの開発者がGoogle Chromeの開発に移行したことや、より突っ込んだ機能を実装するにはネイティブで開発した方が都合がよいことなどもあるため、短周期リリースモデルに移行して以降、積極的に開発ツールの開発が実施されている。