女優の沢尻エリカが9日、都内で行われた主演映画『ヘルタースケルター』の製作現場会見に出席した。

映画『ヘルタースケルター』の製作現場会見に出席した沢尻エリカ 拡大画像を見る

沢尻が約5年ぶりに出演する同作は、岡崎京子の同名漫画を蜷川実花監督が映画化。全身整形を施した主人公・りりこ(沢尻)は、芸能界のトップスターに上りつめたが、ある事件を追っていた検事の麻田(大森南朋)がりりこの隠された正体に近づいていく、という物語で、原作は第8回手塚治虫文化賞・マンガ大賞を受賞(2004年)した。

沢尻は「ワクワクしています。私自身は現場で戦っているんですが、スタッフやキャストの皆さんが温かく支えてくれているおかげでやってこれています」とあいさつ。現在は後半部分を撮影中で「明日からラストスパート。重いシーンが待っていて、やりきる思いでいます。打ち上げが楽しみですね」と意気込んだ。

劇中は、原作で描かれているりりこの"濡れ場"シーンもあるという。りりこのマネージャー・美和子を演じる寺島しのぶが「沢尻さんは度胸がありますね。私も濡れ場のシーンを何度か経験しましたが、(本番前の)テストでは脱がないですよ。思い切りがすごい」と絶賛。これに沢尻は「R指定とか大人の事情がありますから」と発言して笑わせつつ、「作品自体が過激ですからね。私も蜷川さんも腹をくくっていますし、"リアル感"を再現したいという勝負をしているんです。見てて下さい。こうご期待です!」と力を込めた。また、りりこが所属する芸能事務所の社長・寛子を演じる桃井が「現場ではいつもりりこでいてくれるんです。本当はイイ奴なんですよ。そろそろわかってあげて!」と擁護する発言も飛び出した。

ほか、会見には大森、綾野剛、水原希子、新井浩文、鈴木杏、寺島進、哀川翔も出席。蜷川監督は「濃い人たちに囲まれて濃い毎日を過ごしています。前日撮ったシーンを覚えていないくらい完全燃焼しているので、いいものが撮れている実感があります」と自信を見せていた。『ヘルタースケルター』は7月14日より丸の内ピカデリーほかで全国公開予定。